糖尿病について

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1997年から2006年の約10年間で糖尿病が疑われる人、および糖尿病の可能性が
否定できない人の数はおよそ500万人増加しました。 
決して特別な病気ではなく、日本人の40歳以上の3人に1人が
糖尿病または糖尿病予備軍といわれるほど我々の身近にある病気なのです。

糖尿病は怖い、なっていたらどうしよう!
どんな病気なんだろう?治るのかな?
健康診断で糖尿病の疑いがあるといわれた!
まだ症状がないし、大丈夫なのかな?先生は怖いかな?

いろいろな心配や分からないことがあると思います。まず、受診してみましょう。
それぞれの方が今、何をすべきかがわかってきます。
もし糖尿病であったなら、放っておくことが一番よくないことです。
当院はスタッフみんなで、糖尿病の治療をするあなたを
一生懸命サポートしていきます。

糖尿病について少しだけ知ってみましょう。

糖尿病について少しだけ知ってみましょう

今、日本では1年間に約50万人ずつ糖尿病の患者さんが増えています。
40歳以上の3人に1人が糖尿病といわれるほどの数なのです。
つまり糖尿病は特別な病気ではなく、我々の身近に存在し、これから更に便利で快適な世の中になっていったとき、誰もがかかりやすくなる病気なのです。
少し運動不足だったり、過去に体重が短期間に増えたことがあったり、夜遅くに食事をする生活が続いていたり、甘い飲み物を多く摂っていたり、そんなちょっとした生活習慣の乱れから発症します。

糖尿病になると血糖値が高くなることは多くの方に知られています。
膵臓からでるインスリンという血糖値を下げるホルモンが足りなかったり、働きが悪くなると細胞が糖を取り込めなくなり、血液中のブドウ糖が多くなり、血糖値が高くなります。この状態が長く続いているのが糖尿病です。

糖尿病は厄介な病気です。

糖尿病は厄介な病気です。

その最大の理由は症状がないことです。病気が始まっていることさえも気付かせない、症状がでるのはよほど血糖値が高くなった時か、合併症が進んだ時です。10年で約半数の患者さんに、20年で7~8割の患者さんに合併症の症状が出るといわれています。
症状がないために、あるいは糖尿病がどういう病気であるかを知らないために、治療を受けていない人、治療を中断してしまう人が非常に多いのです。現在、糖尿病を強く疑われる人のうち治療を受けている人は50.6%にすぎません。
この合併症を発症させることなく、あるいは進ませることなく、健康な人と変わらない日常生活を送り、健康な人と変わらない寿命を確保することが治療の目標です。

もし、AさんとBさんが糖尿病だとして、Aさんは「今症状がないから、症状が出た時に治療に行けばいい」と考え治療に行かなかったとします。

Bさんは、「合併症がでるといやだから、症状はないけど、治療して良い血糖値にしておこう」と考え治療を続けていたとします。この両者が10年後あるいは20年後に同じ結果になるでしょうか。もし同じなら症状が出た時に受診すればよいでしょう。ところが糖尿病は両者の生活を大きく変えてしまう病気なのです。Aさんは合併症の症状と闘わなくてはなりません。医療費も増えてしまいます。寿命にも差が出てしまうかもしれません。Bさんは健康な人と同じ生活を変わりなく送ることができるのです。

  1. 糖尿病の主な合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害で、3大合併症といわれています。
  2. 糖尿病性網膜症により視覚障害を起こした人は、1年間でおよそ3,000人に上ります。
  3. 糖尿病性腎症により新規に透析導入となった患者数は、1年間でおよそ16,000人に上ります。
  4. 糖尿病患者67,000人を対象に調査した結果、47.1%の人が糖尿病神経症がありと判定され、そのうち無症候性神経障害の頻度は40.3%でした。
  5. 糖尿病があると健康な人と比べ脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患を発症するリスクがおよそ3倍になります。

糖尿病とガンについて

糖尿病とガンについて。

ご存知ですか?
糖尿病の患者さんの死因の一位はガンです。2位の脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)をおさえてダントツです。ごく最近の報告では糖尿病患者さんの死因の約半数がガンでした。
ですから糖尿病になったらまずガンの心配はしておくべきなのです。
当院でも毎年6月中旬より10月の期間、胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診をおこなっております。また検診の希望のある方は随時おこなっております。
普段の糖尿病の診察でガンにかかっているかどうかを知ることはできません。
1年に一回ガン検診は受けるようにしまししょう。